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“ささえ”を感じよう

 発声で大切なのが“ささえ”と呼ばれている下腹部の力を入れることです。非常に表現しにくいのですが、へそ下約10センチのあたりに、ちからの台の様な部分を呼吸する際に作りながら、歌を歌うのです。前号にも書きましたが“息を吸い込んだときに足の付け根に感じる緊張や重心のある感じ、また、立った時でも同様に下腹に感じる緊張、重心”ということになります。

 昔は、腹から声を出しなさい、とか、おなかで息をしなさい、とか、おなかで歌いなさい、などと到底不可能な歌い方を強いられてきた方も少なくないと思います。表現方法には疑問を感じますが、おそらく“ささえ”を十分感じ、喉や舌に力を入れずに歌うようにとの指導方法だったのかもしれません。

 では、“ささえ”の感じ方ですが、小林先生は重心の移動をおこないながら、息を吸ったり吐いたりする方法で教えて下さいました。

 30cm位前後に足を開いて立ちます。上体はいい姿勢をとって下さい。

 まず、後ろの足のかかとに重心をかけて下さい。息を吸って(腹式呼吸ですよ)“は〜”か“ふ〜”という無声子音を発し、ゆっくりと息を吐いていきながら重心を前の足の親指の付け根に移動していきます。息を吐ききるのと同じくらいのゆっくりとしたスピードで。ちょうど息を吐ききるとき、下半身のある部分(大抵は“たんでん”と呼ばれる場所です)に緊張が感じられます。それが“ささえ”です。だいたいおへその下5〜10センチくらいの所だと思います。歌うときには必ずその部分に“ささえ”を感じながら歌うのが上達の秘訣というか、とにかく大切なんです。

 児玉先生は正座をして教えていただきました。

 正座をします。背筋をピンと伸ばしていい姿勢をして下さい。そして手はちょうどズボンのポケットのあたり(足の付け根の部分)におきます。そして前回のように息を吐ききって下さい。はい、ゆるめて...。お腹がふくらんで上手な腹式呼吸ができてますか?そのときおへそより下の部分がふくれて緊張していませんか。その感覚をよく覚えましょう。今度息を吐くときその部分に力を入れることが、“ささえ”を作っていることになるのです。

ちょっと難しいかもしれません。でもあなたの周りの合唱経験者にはたくさんこの“ささえ”をよく知っている方がいると思います。勇気を出してたずねてみましょう。

とにかく大切なんですから。

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